第14回ハロプロ楽曲大賞'15 >> 個人ページ kenken76

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サイト:kenken76 雑文天国~場外編~


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楽曲部門


1位 生まれたてのBaby Love / Juice=Juice :4.0pts.
  多分、個人的に今年一番聴いた曲。どこまでも明るく、ポジティブなメロディがメンバーのソロで歌い継がれていくが、メンバーの歌声も曲調に合わせて輝いている。聴いていると笑顔になれる、そんな佳作である。大サビを気持ち良さそうに歌う高木と、これに続いて最高の笑顔でソロを取る植村という流れが実に秀逸だ。Juice=Juiceでは高木紗友希が歌の要のひとりだが、本曲の後奏のフェイクパートは彼女が作ったという。メンバー全員がしっかり歌えるからこそできる芸当だ。しかも、自分のパートに至っては、ライブの場でたびたびアレンジを加えている。こういう「遊び」はどんどんやってほしいと思う。
2位 交差点 / アンジュルム :2.5pts.
  先日の福田花音卒業公演に向けて書かれたと言っていい「見送る側」視点の曲。そう簡単に今後披露される機会はないかもしれない。その意味で、日本武道館での歌がかなり補正要因になっていることは否定しないが、いいものはいいのである。角田崇徳の手による、平易でスッと入って来やすい詞が個人的に高得点。その詞を包み込むように穏やかで、サビで感動のピークを構築したメロディも実に良かった。彼女たちのサビのコーラスも素晴らしかった。「出すぎた杭は打たれない」では「ハロプロ史上最速」という激しい歌を披露していた彼女たちだが、テンポ78というスローバラードも存分に聴かせてくれる懐の広さを見せつけてくれた。
3位 次の角を曲がれ / ℃-ute :2.0pts.
  ものすごく強いメッセージ性を込めた、中島卓偉による℃-ute作品。歌詞の力強さとは裏腹に流麗なストリングスを含めて美しいメロディがとっても印象的だった。「前に進むこと」が歌の題材になることは少なくないが、この曲では「曲がっちまえ!」と推奨している。そして彼女たちのメッセージは「その先を曲がったら/見たこともない/星空が広がってるさ」と結ばれる。紆余曲折ありながら、今年グループ結成10年を迎えた彼女たちがこう歌うと、実に説得力がある。
4位 臥薪嘗胆 / アンジュルム :1.0pts.
  先のシングル「大器晩成」でスタートダッシュを決めた彼女たちが日本武道館公演で初披露した曲は、イントロからホーンセクションがバリバリ鳴らす威勢のいい曲だった。サビに抜けた瞬間のメジャーさ加減が最高に気持ち良かったし、そこに乗っかる詞がいちいち好みだった。「暗い顔じゃ終わらない」とか「クライシスはチャンスだわ」とか、前身であるスマイレージの時期から決して順風満帆で来たわけではなかった彼女たちが歌うと、これはもう痛快にしか聞こえなかった。
5位 Wonderful World / Juice=Juice :0.5pts.
  2015年のJuice=Juiceの快走は、この曲でスタートしたと言って良さそうだ。モーニング娘。以外のどのグループも記録できていない週間1位を獲得したのも快挙だった。グリッサンドアップからチャイムが鳴り響き、歌いだしたユニゾンの中から抜け出した、キラキラという音さえも聞こえて来そうな宮本佳林の歌声が聞こえてくる。彼女の声がこの曲をさらに魅力的にしていると私は思う。こんなに幸せな曲が彼女たちに降りてきたなんて!とめちゃくちゃ嬉しかったのを思い出す。ライブでは終盤のコーラスパートが観客みんなで歌うパートになっていて、会場には幸せが満ち溢れる。

MV部門


1位 我武者LIFE / ℃-ute :4.0pts.
  テレビ番組「musicるTV」の企画から誕生した曲も素敵だったが、これにつけられたMVもまた℃-ute史上に輝く傑作であったと申し上げたい。背景となった大きなペイント画にはメンバーのイニシャルが描き込まれているが、そこには彼女たちのものだけではなく、旅立っていった3人のメンバーのもの入れられている。これはメンバーの発案であったと聞く。今年は「℃-ute10周年」のメモリアルイヤーだったが、これを象徴する、彼女たちにも大きな一曲になったのではないかと思う。笑顔もアイコンタクトも満載の、実に魅力的な、楽曲と映像と合わせて味わえる作品だった。
2位 わかっているのにごめんね / カントリー・ガールズ :1.5pts.
  カントリー・ガールズの「ごめんね」第2弾。山木梨沙の手による紙芝居から物語がスタートするのも楽しい。森戸・小関ペアの小芝居もいちいち可愛いし、お姉さんチームの雰囲気もいい。PMはPMで語り手もおばあちゃんも同級生も全部こなすという身軽さでMVに華を添えてくれる。見ているだけで笑顔になれる、カントリー・ガールズの魅力をたっぷり詰め込んだ傑作だと私は思う。実は楽曲部門でも最終選考まで残したが、最終的には選べなかった。それでも、若々しく元気なこの曲が私は好き。MVの魅力を含めて、こちらの部門で選考した。
3位 乙女の逆襲 / アンジュルム :0.5pts.
  全員揃いの真っ白の衣装にゴシックっぽい背景。一部では「リリウムに通ずる感じがする」と話題になったMVだが、端的に「カッコイイ」と感じていた。表情も笑顔がほとんどないのが特徴的で、その中にあって最後の最後「ラララ…」のパートの背景にほんの一瞬現れる相川茉穂の笑顔が実に「怖い」のだが、それが秀逸。そもそもこの曲の終わり方がいささかおどろおどろしいのだが、その中に、どこか狂気を感じさせる笑顔がインサートされてくるのが最高だった。あいあい自身はそんな考え方はなかったかもしれないし、こんな受け止め方をされることに驚かれるかもしれないが、そう感じたので素直にそう書かせて貰った。もちろん、これは褒め言葉である。

推しメン部門


鈴木愛理
  21歳になった彼女は、すっかり大人の女性の雰囲気をまとって、ファッション誌「Ray」で専属モデルとして活動を開始したり、ソロで歌番組への出演を経験したり、朗読にも挑戦するなど、活動の幅も広くなった。もちろん、℃-uteとして歌にもダンスにも磨きをかけて観客を魅了した。
その一方で、相変わらず滑舌のよろしくないところや妙な動きにも磨きがかかった気がする。少し抜けた感じは、ある意味で親しみやすさに結びつくような気がしないでもない。
個人的に今年はあちこちに遊びに行ったりした年ではあったが、それでも確たる「還るべき場所」としての存在は彼女でしかなかった。