第5回アイドル楽曲大賞2016 >> 個人ページ とびっこ

投票者情報


ニックネーム:とびっこ


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メジャーアイドル楽曲部門


1位 舞いジェネ! / 夢みるアドレセンス :3pts.
  音はファンクとスカとディスコに盆踊りのミクスチャー、歌詞はロッククラッシックからの大胆な引用だけでなく、ますますコンサバ度合いを強める世の中に対する諦観を振り切りアイドルならではのラブリーな反逆精神で立ち向かうマイジェネレーションの新たなアンセム!これぞ何でもありのアイドルソングのマスターピース、夢アドちゃんは可愛いだけじゃない、最高のポップソングをありがとう!
2位 雨が降る夜空 / Dorothy Little Happy :2.5pts.
  ByrdsやLa'sを思わせるギターサウンドで歌われるメランコリックなメロディのJangle pop 男女間の叶わぬ思いを歌った歌詞は、色々有ったグループだけに過去別れたメンバーへの想いを吐露したようにも…
3位 ギミギミaction / PASSPO☆ :2pts.
  ガールズロックと名乗るPASSPOの良さは、ロキノン系の湿り気とは相容れぬ80’S産業ロック的なカラッとした明るさ。カップリングのサイレントサイレンのすぅちゃんが描いた曲と合わせ鏡(こちらは肉食女子目線もう一方は草食男子目線)の歌詞にも乙女系おじさんはキュンキュンなり
4位 サイレントマジョリティー / 欅坂46 :1.5pts.
  気取った楽曲派アイドルや、よくわからない地下アイドルばっか聴いてサブカル気取ってるわけじゃなくて、ちゃんと48とか坂道も聴いてるんですよ~という見えない敵に対するエクスキューズもあるけど、それはそれとしてイケテないグループに属してた屈折男子に対する秋元センセーの新たな販売戦略にまんまと釣られました
5位 千年少女 ~Tin Ton de Schon~ / ミライスカート :1pts.
  ウェイウェイ言ってるパリピに向けたEDMではなく、あおっちろい文化系男子向けのエレポップで耳に馴染む。関東人の考える幻想の中の京都女子感もあってまた良し

インディーズ_地方アイドル楽曲部門


1位 Dancing Again / STEREO JAPAN :3pts.
  中学生メンバーもいるのにSEXY TOKYOと改名してデリヘルの広告のパロディみたいなことをやらせるとか、やらせのマラソンやら解散商法やら、突如ベタなアイドル風挨拶をさせたり、それまでのEDM路線を捨てて先輩のBiS風楽曲やったりと、つばさのデタガリ悪徳マネージャーが女の子たちを玩具として遊ぶという悪しき伝統には本当に憤りしかないんですけど、でもボクはそういう汚らしい事情とか完全に無視してイイキョクかどうかしか価値基準の無いハードコア楽曲派なんで、このダンクラ風のナイスなディスコサウンド聴いちゃえば踊るだけです!レッツパーティ
2位 星屑のパレード / ユルリラポ :2.5pts.
  蛍の住む川より清らかな芸能事務所プラチナムプロダクションが生みだした癒し系お姉さまユニット「ユルリラポ」はイイキョクを連発したものの“先輩の旦那との繋がり解雇”というイカニモな理由で突如解散。特に「ユルいリラックスポップ」というコンセプトを最も体現したのはこの曲。ゆったりした16ビートギターカッティングにフルートやヴィヴラフォンがかぶるウワモノにヘタウマボイスで歌われる甘いメロディがのっかればもうタマランチ会長! タイトルトラックの和製PWLサウンド「Aitai Aitai」もドッピュン昇天間違いなしの傑作ですぞ!
3位 ふたりの夕日ライン / RYUTist :2pts.
  イイアルバムが多過ぎてベストアルバムの方に入れられなかったけど1位にしてもよかった傑作「日本海夕日ライン」にはフィフティーズ、シティポップ、ハードポップなど様々なテイストの楽曲が詰まったポップソングの総合商社的な作品だが、中でもお気に入りなのがこの曲。フィルスペクター、ブライアンウィルソン、ロイウッド、大瀧詠一の系譜にあるウォールオブサウンドに真っ直ぐな歌声が映える快作! 
4位 パラドックスがたりない / フィロソフィーのダンス :1.5pts.
  楽曲派というとニコニコしながら手を叩いてるだけの通称“ニコニコクラッパー”が多い印象だが、フィロのスのこの曲はMIXもコールも全力で入って沸いてます。よくフィロのスは歌が上手いから良いという意見も耳にしますけど、歌が決して上手いとは言えないメンバーの声があるからこそポップソングとしての旨味が増していると思うので、個人的にはあまりウタウマテクニシャン系の方向には進まないで欲しいです
5位 君のとなり特等席 / ATHENA :1pts.
  何百曲ものヒットを生み出したモータウンレーベルには当然ながら様々な種類のビートがあるのにも関わらず何故か日本ではシュープリームスの「恋は焦らず(You Can't Hurry Love)」テイストの楽曲のみがモータウンビートと呼ばれており、その点納得いかないので個人的にはコイアセ歌謡と呼んでいる。そんな「悪意という名の街」「東京ディスコナイト」「ラブ・シックは好き」「恋は、ご多忙申し上げます」「majiでkoiする5秒前」等々数あるコイアセ歌謡にまた一曲イイのが加わりましたゾ。例のベースラインの例の感じの曲です

アルバム部門


1位 『Gemini』 / WHY@DOLL :3pts.
  一部のアーティストを指す狭義の“渋谷系”ではなく、80年代後半から90年代中旬渋谷に店を構えるレコード・CDショップ経由で流行った「ネオアコ」「スウェディッシュポップ」「フリーソウル」などの様々なミュージックラバー向けのムーブメントを総括したものが広義の渋谷系だと考えている。GEMINIは、そんなCDショップが元気だった時代の渋谷の空気感を現代に蘇らせたオジサン泣かせの曲がたっぷり詰まった名盤。とは言えマニアックさとは無縁、尖ったところのない美味い水や米のような、飽きの来ないある種中庸の美が彼女たちの魅力。もっと多くの人が手に取るべき作品だと思うのだが、残念ながら一部好事家アイドルコミュニティの中だけで消費されているのがモッタイない
2位 『LISTEN UP』 / 西恵利香 :2pts.
  西恵利香や元Especiaの脇田もなりさらには元AKB48の星野みちるあたりのグループアイドル出身ソロシンガーを“アイドル”に分類するのか“アーティスト”に分類するのか当の彼女たち含めて、人それぞれの考えがあると思うが、個人的にはアイドルに含めたほうがシーン全体の活性化につながると信じる。photograph GALETTeが解散保坂朱乃が引退、IsTaR流星群少女が活動形態を変えるなど、呪われたディスコサウンド職人筑田浩志作品を歌い継ぐ者たちが次々戦線を離脱する中、孤軍奮闘するディーバ西恵利香の歌心が詰まった逸品。Remix集と合わせて楽しみたい
3位 『ティー・フォー・スリー』 / Negicco :1pts.
  ほわどる西さん葱と如何にもなセレクトがこっぱずかしいが、所詮ある種のノイジーマイノリティに過ぎない楽曲派層に向けストレートに作られた良盤を照れずに評価しないことには、未来は無いとも思う。雪国に暮らす長年苦労した女の子たちの物語のセンチメントに共感する時期を超え、普通の日常として彼女たちの優しい音楽を聴けるのはシアワセな事だ

推し箱部門


GALETTe
  素晴らしい楽曲の数々を最高のパフォーマンスで届けてくれていたGALETTeの突然の解散ほど、今年悲しい出来事は無かった。未音源化の傑作「Selfish Party]はこのまま日の目を見ることがなくなってしまうのだろうか…。彼女たちだけの話だけでなく、アイドルブーム自体の終焉を感じさせる悲劇だった