第7回アイドル楽曲大賞2018 >> 個人ページ aerodynamik

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メジャーアイドル楽曲部門


1位 偽りのシンパシー ft. アイナ・ジ・エンド (BiSH) / MONDO GROSSO :3pts.
  言わずもがな、ボーカルが強い、強い。メジャー感や派手さのない暗闇のダンスフロアを這うようなサウンドにこのボーカル。昨年14年ぶりに旬の面白い人をフィーチャリングして曲を量産するプロデューサーミュージック/コラボレーション・ユニットとしてのMONDO GROSSOが復活して以降最高の仕事が続いているので、大沢伸一は女優やアイドルをばんばん起用してMステに出まくってロックフェス映え音楽以外の突破口になってほしいと思っています、本気で。
2位 chaos and creation / 虹のコンキスタドール :2.5pts.
  ベースラインだけでもBrainfeederやLouis Coleの今年の傑作アルバムの延長にある位かっこいいのに、人が歌うことを考えていないレベルでめちゃくちゃ言葉を詰め込んであるボカロP提供曲でもあって、音楽シーンの断絶感が凄く面白い。王道「夏水着」曲と自家中毒的Webカルチャーを渡り歩く虹コンアルバム曲らしい佳曲。
3位 君にトロピタイナ / 寺嶋由芙 :2pts.
  NONA REEVES西寺郷太提供。安易なキック連打、薄っぺらいクラップ、浮かれた響きのカタカナ造語、これぞアイドル楽曲が世の中から音楽としての評価の対象外だった頃の、可愛い急拵えのノベルティ系アイドルソングっぽさ、時代の中に一旦埋もれて、そして再評価されるべきバレアリックアイドル歌謡。サビの7拍クラップのチャラさが現場で一度体験すると最高に癖になる。
4位 へえ、そーお? / Good Tears :1.5pts.
  そろそろラストアイドルもヒット曲が欲しいところなのに、フェスのメインステージに映える壮大なロックや坂道スキームのような物が必要と分かっていながら、こういう変なものを堂々と地上波アイドル企画で採用する振れ幅。ここで作詞:作詞センター/作曲:作曲研究所とCM曲用の名義を使う近田春夫、ナンセンスと政治性がぐちゃぐちゃな歌詞、Giorgio Moroderの16分ベースと卓球/DJ TASAKAのLOOPA的ズンドコ節、打ち鳴らされるパーカッション、謎のベリーダンス、勝ち気なダンスグループの葛藤とどうしようもない猥雑さが噛み合わないままに突っ走る。
5位 週末ダンスフロア / miracle2 :1pts.
  メンバー全員がLDHのEXPG STUDIO所属生というダンススクールマナーな真っすぐなボーカルが乗っている小学生目線のダンスフロア賛歌ディスコマナー編曲のアイドルポップ、アイドルとダンスミュージックのどっちが好きだったのかとうに分からなくなってしまった人のために定期的に処方される薬みたいに正当で正統。

インディーズ_地方アイドル楽曲部門


1位 eve / amiinA :3pts.
  amiinAの不可侵な気高さ、夢の中を移ろうような小林清美先生のメロディ、ライヒとボアダムズのエモーショルな部分だけを抽出して端正な人力ミニマルバンドに注ぎこむNETWORKS、それぞれの世界が交わりすれ違うその一点に、偶然のように存在した奇跡。肉体と魂の音楽がamiともにあるとすれば、劇団四季を経たmiyuの描くカラフルで幻想的なミュージカル的側面を代表するような一曲。

2位 Let Me In / 電影と少年CQ :2.5pts.
  teoremaa/佐々木二郎の描く、湿っぽくて夢見がちでロマンテックで無垢で時代遅れの、悲しくなるほど美しいシンセポップ、YEN LABEL、角川アイドル映画のサウンドトラック。ルアンの透明な声に続くゆっきゅんのヴォーカルが強烈に不安定なのが心に強く揺さぶりをかける。
3位 Callin' You (Nite in the Groove Mix) / 脇田もなり :2pts.
  KORG M1の硬いピアノ、ソウルフルなコーラスサンプリング、最も美しい時代のハウスの様式美をなぞった大人の遊び、それに負けない少し大人びて明朗で素直で伸びやかでキラキラした脇田もなりの声。アイドルフォーマット上でのプロデューサー趣味丸出しの音楽を通した遊びがアイドルカルチャーに対してどういう意味を持つかなんてここで議論する必要なはい、楽しい、最高だ、そして幸いにもこのリミックスはアイドル/ヴォーカルを置いてけぼりにもしていない。
4位 My Life / MIRI :1.5pts.
  ライムベリーのMC MIRIのソロアルバムより。2017年の生誕ライブ(崇勲とかハハノシキュウなどMCバトルで築き上げた人脈メインだった)の最後に披露した、ソロ曲に多い内省的だったり攻撃的だったりするのとは対照的な、「これまでのアイドル人生の走馬灯とこれから」な曲で、ああ本当に困難ばかりが続く彼女の人生の中で、まだこんないい歌が歌えるんだと思わずオタクの肩を借りて号泣してしまった覚えがある。
5位 リンドバーグ / 桜エビ~ず :1pts.
  Have a Nice Day!の浅見北斗提供曲、泥臭く音の悪いシンセとドラムマシン、汗臭いダンスフロアの中で僕たちは夢を見るんだ、気持ちが体を突き抜けて、高く高く空に浮き上がるような恍惚感、ブレイクに入るシンバルの音の悪さが、ダンスフロアの永遠を知ってる奴らの頭上だけに降り注ぐ

アルバム部門


1位 『サービス・エース』 / 彼女のサーブ & レシーブ :3pts.
  元インスタントシトロン松尾宗能の外付けHDDがクラッシュし3年分の楽曲データが失われるという事件、HDDのデータをサルベージするためのクラウドファンディング、そしてサルベージの成功、稀有な経緯を通して辿り着いた、80sポップス職人センチメンタルアイドル歌謡の桃源郷。ちょっと異次元なレベルのビジュアルも含めてゆるゆるなライブが桃源郷過ぎて売れるとか売れないとかパフォーマンスがいい悪いとか色々どうでもよくなってしまう。
2位 『 』 / ・・・・・・・・・ :2pts.
  「シューゲイザー」という言葉が内包する、刹那でありながら永遠を偽装する救いようのない甘美なオーヴァードーズ、それはインディーズアイドルと同じものだ。商業的な成功はどの世界でもとても難しいことで、結果的にそれを成し遂げられなければその時間を刹那と呼ぶのはアイドルだろうと普通の中年のおっさんの生活だろうと同じことだし、別に演じるほうも観るほうもその瞬間が刹那であることを望んではいない、しかし少女の青春が一瞬であり永遠であるように、ライブハウスに集うおっさんたちの青春も時間軸が歪み、一瞬が永遠であったりするのだ。
3位 『It's A SAKA-SAMA World』 / SAKA-SAMA :1pts.
  「Lo-Fi Dream Pop」というキャッチコピーを地で行くローファイ活動が結実した傑作。思い出そうとしても思い出せない記憶のように尊いドリームポップ「終わりから」から始まり、アーメンブレイクアンセム「朝日のようにさわやかに」で終わる間に、実家に帰省して炬燵でみかんを食べながら、親の小さなレコードコレクションからフォークとロックンロールの古いレコードを勝手に引っ張り出して聴いている、そんな気分になれる。

推し箱部門


Perfume
  レギュレーションが「いわゆるMVP(今年特に活躍したグループ)ではなく、オールタイム推し箱」なのでPerfumeです。