第9回アイドル楽曲大賞2020 >> 個人ページ なんくい

投票者情報


ニックネーム:なんくい


サイト:ドレミファソランド


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メジャーアイドル楽曲部門


1位 最高傑作 / MELLOW MELLOW :2.5pts.
  もともと楽曲に定評のあったグループだが、この曲はなんと小西康陽プロデュース! でありながらメロメロらしさ満開で、結果として彼女達のブランドの強さを再認識する結果に。
2位 なんと!世界公認 引きこもり! / でんぱ組.inc :2.5pts.
  コロナ禍による自粛期間はアイドルにとって大きな痛手となった。しかしそれを逆手にとって彼女達の強みをプレゼンできた、まさに企画の勝利! ここまでアイドル界の価値観を塗り替えてきたでんぱ組の真骨頂。
3位 記憶 / イヤホンズ :2pts.
  口ロロの三浦康嗣のペンによるこの曲は、数ある三浦ワークスの中でも到達点と言える出来。語りがラップになり、環境音が音楽になる瞬間のスリルと、夢をテーマに個人の記憶から人類というスケールにまで展開する壮大な世界。好き嫌いや評価は別として、2020年にこの曲に触れないのは勿体ないと思います。
4位 いちじく / 田村芽実 :2pts.
  多様性の時代? フェミニズム? 女性らしさや性的価値観が更新されようという2020年代に「無花果」という思ってもみない題材を基に自分らしさの賛歌を歌う。ハロプロというアイドル界のエリートからキャリアをスタートし、実力派シンガーとして地歩を固めている田村芽実が獲得した新たな代名詞的楽曲。
5位 なんで? / フィロソフィーのダンス :1pts.
  祝メジャーデビュー! 宮野弦士、ヤマモトショウが制作陣から離れるという痛恨事を経て、楽曲ごとに異なる作家を配する策を(少なくとも当面は)取ることになったフィロのス。そのデビューシングルから、オーソドックスなフィロのス節(でも展開多め)に、児玉雨子の作詞による「哲学」を独自に料理する手腕が新風を吹かせたこの曲を5位に。

インディーズ_地方アイドル楽曲部門


1位 射抜け!Midnight / Nao☆ (Negicco) :3pts.
  80sニューウェイヴの中でもこの路線はほとんど掘られてこなかったのではないでしょうか。それは、音楽的に敷居が高いという以上に、歌い手に求められる音楽的教養が半端ないからなのかも知れない。その点、キャリア17年で数々の楽曲を乗りこなしてきたNegiccoのリーダーだからこそ出来る芸当。という御託は抜きにして、単純に楽曲が完全なる個人的ツボでした。
2位 ねがい / テレパシー・モーニング :2.5pts.
  投票期間中に出逢ってしまい、ランキングの修正をかけなければはならなくなった。でも修正をかける必要が生じるくらい素晴らしい。どういう人達なのか、これを書いている時点でこの曲を出がけている人が何者なのか全く情報もないのだが、只者でないことは確か。驚愕すること間違いなしの、カラフル・ポップスの極北。
3位 ベティ / 武藤彩未 :2pts.
  さくら学院の頃から将来を嘱望されたエース的存在でした。ところが彼女の資質を生かせない活動からの休業を経て、ここに来て本来の良さを生かす黄金律を獲得したといって過言でない、素晴らしい出来! ここからの痛快な逆襲劇を期待してこの順位に。
4位 ALIVE / RYUTist :1.5pts.
  非日常的な名曲を連発してきた季節を経て、この曲では日常の中に音楽を見出すような「生活=音楽」と言いたくなるモードに。ストイックに歌とダンスを極めてきた彼女達は、素であることさえ音楽的に見えるような存在になりつつあるのか。中盤の語りが生み出す高揚感は、これまでのアイドルポップスになかった味。
5位 ハローグッバイ / 最高じぇねれーしょん :1pts.
  6人体制になり、攻めの季節を迎えている最じぇねがシーンに放つ、名刺代わりの名曲。早くも6人によるマジックが生じています。新センター林奈緒美の野心的なギラギラ感も、これからを期待させてくれる。

アルバム部門


1位 『ファルセット』 / RYUTist :3pts.
  今年はこのアルバムを避けて通れないでしょう。2年にわたるシングルが収録されたせいか散漫な印象も与えてしまうが、楽曲の強度でこのアルバムに勝てる存在は、アイドル界を離れてもなかなかいないのではないでしょうか。
2位 『16歳のアリス』 / 川上きらら :2pts.
  今年最大の衝撃はこの人でした。現在絶滅危惧種、というよりとうに絶滅していたあの時代のアイドルポップが、2020年に突然蘇ったかのよう。80sアイドルなぶりっ子歌唱が全く嫌味に聞こえないのは、彼女の存在の気高さゆえか。彼岸で鳴っていると言いたくなる、珠玉の10曲。
3位 『秋の惑星、ハートはナイトブルー。』 / Kaede (Negicco) :1pts.
  このアルバムもある意味「彼岸で鳴っている」という形容が相応しいかも。70年代AORの雰囲気を濃厚に漂わせた良質なポップスを、Negiccoの末っ子が等身大を感じさせる歌唱で、現代のポップスとして聴かせてくれる。超マニア向けでありながら大衆的でもある、奇跡のバランス。

推し箱部門


サンダルテレフォン
  今年の顔は彼女達と言っていいでしょう! コロナ禍の影響で、純粋に楽曲の力が評価されやすい土壌になったのかも知れないが、このご時世での彼女達の躍進は特筆すべき。