第11回アイドル楽曲大賞2022 >> 個人ページ サロン66

投票者情報


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メジャーアイドル楽曲部門


1位 ラジオ体操第1 広島編 / 甲斐心愛 (STU48) :3pts.
  旧郵政省のラジオ体操を、全国各地の方言で録り直した企画アルバムの1曲。広島ver.の担当としてSTU48から甲斐心愛が選出されたもので、ソロデビューを果たしたわけではない。「腕をまわしんちゃい」「次は横曲げじゃけえ」「体回していくけえ」と芋ボイスで手足の運動を指導する、ここで投票するにはちょっと卑怯な曲。
2位 Dreamin' Girl / PiXMiX :2.5pts.
  かつてソウルシンガーとして活躍した多和田えみが(解散した先輩、OnePixcelに続いて)作曲参加。大沢伸一、DJ KAWASAKI、野崎良太らとクラブヒット名盤を世に送ってきたタイプの人だが、ここではガラっと作風を変え、陽気な海岸ディスコハウスを提供。2010年頃のハウスシーンでかかっていてもおかしくないトラックメイキングで、作家陣の持つ洋楽フィーリングの影響か、英語詞の音符の当て方が気持ちいい。共同作曲はT-SK+Joleen Belleで、T-SKは編曲も。とてつもなく良曲なのは間違いないのだが、振り付けが絶望的につまらなくて死んでいる。
3位 Beep Beep / Rocket Punch :2.5pts.
  元AKB48の高橋朱里が在籍する韓国のグループ。こうやるとK-POPらしくなる、を適度に排除したアーバンディスコ。シンセウェイヴの色合いを混ぜてコズミック感を出しているのが上手い。
4位 好きなんて… / NGT48 [本間日陽] :1pts.
  ピースフルな日常ネオアコ。aokadoの片割れ、角野寿和の作編曲。AL「未完成の未来」に収録された本間のソロ曲。
5位 宵宵 / et-アンド- :1pts.
  菊池一仁 作曲/プロデュース。元SKE48の野島樺乃を中心に、大阪のDancing Dollsメンバーやキラチャレ出身者などから構成。“春夏秋冬4部作”の第3弾、秋編となる、四つ打ちラグジュアリーR&B。編曲はESME MORI。

インディーズ_地方アイドル楽曲部門


1位 君がただ、好きだった / Layn :3pts.
  昨年投票したのにもう忘れている曲がある中、これは10年後も聞いていると断言。こういった普通に良い曲が一番難しい。れいん17と名乗っていたグループが2021年から現表記で新体制へ。「青春」や「雨」をテーマにした曲が多い。本作は5ヶ月連続リリースシングルの1つで、グループとしては「赤い糸」を推しているようだが、こちらを選んでしまってごめんなさい。クセのないストレートな失恋ソングを書いたのは名曲王BASSICK。(今年度ノミネートではLOVEME「だって、私アイドルだから」などがある。) ステージでのメンバーの表情の付け方もいい。
2位 HARE HARE / あっしゅない! :2pts.
  特典で少量配ったことのある1曲入りCDRをまとめたミニアルバム「ムダなことはひとつもない!」に収録。たまプリの妹分且つ研究生機関のような存在で、ここから何人ものメンバーがたまプリに格上げ移籍してきた。HAREは晴れのことで、向かい風や夜明けも自分次第で気分はファン"ファーレ"で、と、"ハレ" と韻を踏ませるなどしている。サウンド面は、そこまでBPMが速くないハッピーハードコアにアイドル童謡をブレンド。ポップンミュージックからお呼びがかかりそうな、現代版みんなのうた。
3位 オイデオイデ / ミラクルファンファーレ! :2pts.
  名古屋のロコドル。名阪福の大都市クラスでロコドル呼びは不似合いな気がするが、多田慎也が書くとローカルカラーが滲み出る。少なくとも栄のど真ん中は情景として浮かんでこない。サウンドを分解するとハネたピアノのポップロック、なのかも知れないが、そういった追求が無粋に感じてしまう半島パーティーラブソング。こんな曲を貰ったら、メンバーもファンも嬉しいだろうなあ。。
4位 Baby Holic / RABBIT HUTCH :2pts.
  DIANNAプロジェクトの中学生グループ。(1人か2人ぐらい高校生になってるかも。) ローティーンが映えるPWL系ハイエナジー曲。またかよ......的にジャクソンシスターズの「I Believe In Miracles」のフレーズも入っているし、振り付けもトラボルタだが子供がやるとギリ許せる。良さそうな雰囲気だけでイキきらなかったTommy february6のイキきったver.。作曲はKoshin-Shimazaki。Koshinは今年、ふぇありーているず!「好機到来レボリューション」で8ビットチャイナスクリーモ、われプワ「Starlight Night」などでも気を吐いて絶好調。
5位 BOOOOOOON / Hey!Mommy! :1pts.
  Avicii風のカントリーEDMからカントリーを抜いたノーカントリーEDM。のアッパッパー版。クリエイティブチーム・ファーストオーダーが、自社に所属する元PASSPO☆槙田紗子をプロデューサーに立てて手がけるグループで、傘下の音楽レーベルCOBOからの音源リリース。レーベルメイトに夢アド、Shibu3らが居る。同社がコーヒーチェーン・プロントのブランドリニューアルやユニフォームデザインを手掛けている関係で、グループとコラボ。新調されたプロントのロゴ入り衣装が、ファッショナブルなかわいさに仕上がっている。作曲はNNBS.と言って複数作家による制作チームで、どうやらナナツボシの略らしい。他のシングルの書き手も山崎あおい、AILI、徳田光希と豪華な5週連続リリース第1弾。ただ、音楽性ほどには振り付けがはっちゃけていないのが惜しい。

アルバム部門


1位 『ネクストリコ』 / Next☆Rico :3pts.
  「いち、じゅう、ひゃく、せんまん....いち、じゅう、ひゃく、せんまん....」と、イノキボンバイエの節回しで囁きながら、指を「1」の字に見立てて振り付けが、たけのこの里のよう。アブラカダブラなシンセリフがレディーガガ「JUDUS」風味で、ストリングスラインにゴダイゴも入ってギラつきが加速する「キセキなんだBillion」が秀逸。ユーモラスな入り口から最終的に良い曲、に着地させるなんて誰が書いたのだろう?と思ったら、コバヤシユウジで大納得。その他作家陣は、宇田川翔、湯原聡史らで、サイバーエレクトロポップなど既発配信音源を全て含んだ1stアルバム。以前はStand-Up! Next!と名乗っていたが、2021年から現名称。志村千代丸率いるStand-Up! Recordsの一員。
2位 『アトラクションスター』 / no Filter :2pts.
  静岡のロコドルで、音楽プロデュースは近藤薫のmiuzic。すなわちアレンジャー陣も沢頭たかし、HASSEと信頼のメンツ。元気ロックが多いが、例外的にボカロP・ゆたこが書いた「まるっとオッケー」が白眉。こういう通学路ラップが出てくるとつい投票してしまう。他にEテレ系オルガンディスコ「Can't Stop恋愛信号」や大団円バラード「シアワセニナルタメニ」、銀だこ限定販売だった「たこ焼きのうた」のリアレンジカバーなども。

アルバム次点はEXPG出身者で結成したボーカルグループ・iScreamの「i」で、アーバン+K-POP+R&B路線の傑作だったが、本人にアイドルカテゴリのつもりが無さそうなので見送り。GEM「No Girls No Fun」やモーニング娘。「ビートの惑星」、Juice=Juice「POPPIN' LOVE」を書いたErik Lidbomが大活躍、とココにメモ。
3位 『Gals Just Want to Have Fun』 / GALS :1pts.
  昨年リリース済みのミニアルバム全曲収録に新曲を追加したアルバム。となると昨年のアルバムの存在意義が不明に......。大半はサウンドP四市田雲豹のエモ系だが、 今年度の「アンチジェネリックアイドル」だけがアーバンポストロック組曲(とでも言うんだろうか。) 粘っこいグラウンドビートから徐々にテンションを上げ、サビの四つ打ちに向かってスパークしていく大曲構成は、近年のTEAM SHACHIクラスのアプローチ。ポッと出のグループがやる音楽性じゃないだろう......。1曲だけ佐々木喫茶のチャイナダンス曲があり、喫茶の中でも屈指だが昨年リリース曲なのでここでは割愛。YOASOBI調のリリースカットピアノロック「Émile」も良。

推し箱部門


たまプリ
  今年からハロ(OCHA NORMA)に軸を移し、前半は鬼スケジュールに振り回された為、こちらのカテゴリに疎くなった。他にLayn、Untitled(ティーンズヘブンの福島貴夫、小網準楽曲をカバー中)、シュユノトキ(一部、多田慎也:作曲)などを巡回した後半でした。