楽曲部門
1位 初恋の亡霊 / Juice=Juice :2pts.
本来はスケール外となる長三度の音を使ったサビのメロディが印象的です。それによってマイナースケールの切なさを感じさせるメロディが一瞬メジャースケールの明るさを帯び、叶わなかった初恋が、ただ苦く哀しいだけの記憶ではなく、幸せな時間の記憶でもあることがメロディによって表現されているように思えます。ラストで段原さんと井上さんが同じフレーズを違った歌い方で繰り返すのも、ひとりの中にある強さと弱さや初恋の記憶へのアンビヴァレンツを示しているよう。楽曲とメンバーの歌唱がひとつの世界を強固に作り上げているように感じました。2番と間奏明けでサビがユニゾンでなくメンバーそれぞれにソロになっているのも好きなところです。
2位 Alright / 佐藤優樹 :2pts.
最初に声とメロディだけがある。そこに別の声が重なり、ハーモニーとリズムが生まれる。この曲のあり方そのものが「歌」というもののひとつの本質を表現しているように感じました。また、ほぼ声とピアノの音だけで構成されているところが、佐藤優樹さんにとっての音楽の核となるものを示しているようにも思えます。
3位 悲しみがとまらない / つばきファクトリー :2pts.
カヴァー曲ですが、予想以上につばきに合っている印象を受けました。友達に恋人を奪われるという歌詞の内容が、つばきがこれまで歌ってきた曲の持つ湿度と通じるのかもしれません。アレンジはかなり原曲に忠実ですが、にもかかわらず特にAメロなど原曲と比べて縦のビートよりも横のグルーヴを感じさせるサウンドになっているところが興味深かったです。
4位 ワタシ・プレミアム / GOODM!X PREMIUM :2pts.
1番、2番、3番でガラッと変わる曲の雰囲気。特に2番でのダークな変化を、調号が変化する転調を使わずに実現しているところに面白さを感じました。サビの歌い出しのメロディは、明るい1番と3番では「レ・ミ・ソ・レ・ミ・シ」なところ、ダークな2番では「ミ・#ファ・ソ・ミ・ソ・シ」となり、1音移動させることで平行調であるEマイナーを強く感じさせているところが興味深かったです。
5位 未来ハジマリ / ロージークロニクル :2pts.
“揺れる煙 猫の形だ”のフレーズになにか泣けてしまいました。なんでもない風景の中にさまざまな思いを描き出すことができる、そんな時期を短い言葉で言い表したような、そんなフレーズに。
|