第9回アイドル楽曲大賞2020>> 個人ページ Blues

第9回アイドル楽曲大賞2020 >> 個人ページ Blues

投票者情報

ニックネーム：Blues

メジャーアイドル楽曲部門

1位 SURVIVOR SURVIVOR / TEAM SHACHI :3pts.
　　　7月の無観客配信ライブ＜異空間〜ZERO＞を観て仰天させられたTEAM SHACHI（シャチ）復活の狼煙。
　従来J-ROCKもどきを基本路線としてきたTEAM SHACHIが、初期のハイテンションディスコでも、メジャーデビュー直後のSOUL・アシッドでもなく、エレクトロテイストのブルース・ロックに挑戦。攻めのTEAM SHACHIがCOVID-19下を喰い破って配信時代を制した。
　ukka『時間。光り輝く螺旋の球。』とRYUTistの『時間だよ』に優るとも劣らない衝撃を受けた。
　『MAMA』と共に『survivor survivor』こそがTEAM SHACHI現時点の最高傑作と断言したい。
2位シングルTONEでお願い / 私立恵比寿中学 :2pts.
　　　今年、エビ中の良さが最も表れた曲は逆説的に山下達郎風のこの曲だろう。メンバー各自のフィリー・ソウル風の歌唱がじっくり味わえる。他には『愛のレンタル』と『ジャンプ』かな。
　『エビクラシー』以降の今の曲で勝負するなら、またライブ会場に行ってみたい。＜永遠に中学生＞のフレーズは＜永遠の今＞の別名だったはずだ。インディーズ時代やメジャーデビュー直後の身内受けの良い懐かしい曲をメインにすると、昔のお客さんを引き戻せるかも知れないがそれは挑戦ではない。＜エビ中ゴールデンポップス＞は永遠か？　その答えは年末の大学芸会３連発にある。
3位トゥモロー最強説!! / 超ときめき♡宣伝部 :2pts.
　　　今、自らの基本路線に誇りをもって突き進む超とき宣。問答無用のハイテンションポップスにちょっぴり大人の雰囲気をまぶした、有無を言わさぬ傑作。
4位死にたい夜にかぎって / アイナ・ジ・エンド :1.5pts.
　　
5位 Time Warp / Perfume :1.5pts.
　　　空欄を作ってはいけない投票制度へのささやかな反逆を込め、次元の違うPerfumeにあえて投票しました。テクノポップのレジェンドにして、夢を詰め込んだ配信ライブは最高峰だった。Perfumeという無敵のブランドでゆったりやっていいはずだが、彼女たちは今なお挑戦をやめない。そのステージパフォーマンスは＜永遠のアート＞だ！

インディーズ_地方アイドル楽曲部門

1位時間。光り輝く螺旋の球。 / ukka :3pts.
　　　『恋、いちばんめ』と迷ったがやはり一曲選ぶならこれ！　『リンドバーグ』『おねがいよ』『キラキラ』に優るとも劣らない傑作の誕生を確信させられた『時間。光り輝く螺旋の球。』。これが〈ukkaブルー〉だ❗

　時計盤、螺旋状、球体をイメージした水春の振付はとてつもなく美しい。ラストに腕時計に手をかざす時、ukkaが一つになる。

　まるでU2のロッカバラードあるいはアラン・パーソンズ・プロジェクトの『サグラダ・ファミリア』のような荘厳な楽曲だ。

　「遠い時間(とき)の記憶」と抽象化することで、明言はしていないが最初にオリジナル楽曲を手にした時の感慨、対バンイベントで負けた時の悔しさ、12か月連続配信で評価が一変し陽の目を見た、あの時を思い出せと問いかける。決して一人じゃない、と。
　これまでの道のりを、街、星、光と事物に例えることで、すべてを言い尽くさぬ抑制された感情表現が逆に、心に響く。
2位時間だよ / RYUTist :2pts.
　　
3位午前0時のシンパシー / Negicco :2pts.
　　
4位雑踏の中で / アメフラっシ :1.5pts.
　　
5位真っ白片思い / CROWN POP :1.5pts.
　　

アルバム部門

1位『ファルセット』 / RYUTist :3pts.
　　　RYUTist最高傑作！
2位『ふぁん』 / ばってん少女隊 :2pts.
　　　JAZZテイストにファンクやソウルの雰囲気をまぶした、ばっしょう最高傑作。いぎなり東北産と共に楽曲世界観を拡げることで勝負に出た！
3位『Metamorphose』 / アメフラっシ :1pts.
　　　いぎなり東北産と迷ったが、四人のボーカルが安定した時に底知れぬ力を発揮するアメフラっシを選んだ。

推し箱部門

ukka
　　　ukkaは揚げ曲ばかりの定番アイドルソングを揃えて、既成のアイドルと同化しない。アップテンポもミドルもバラードも同等の劇的なステージ、各自のソロパートのちょっとした弱点すらも全て帳消しにして余りある日本アイドルトップクラスのコーラスの巧みさ、一曲一曲の序盤はゆったりと始まり中盤から終盤そしてその曲のラストにピークに持ってゆき爆発させる情感の高まり、むしろミドルテンポやバラードで聴衆を虜にする＜ukkaブルー＞──ukkaにしかなし得ないステージに今日も磨きをかける。
　桜井美里さんの「卒業」も飛躍のバネに転化し、水春・川瀬あやめ・村星りじゅ・茜空・芹澤もあの５人はさらなる歴史を切り拓くだろう！
　時間をかけて煮込み熟成した最強のポップユニット。贈られた曲をパフォーマンスで名曲に仕上げ格上げして魅せる見事なまでの＜ukkaマジック＞。その劇的なステージはまさに〈ドラマティック・ポップス〉。